正しいブラッシングでプラークコントロール
プラークコントロールとは、歯垢(プラーク)を調節、管理すること、すなわち歯周病の直接の原因である『歯垢(プラーク)=細菌の塊』の増殖を抑え、歯周病を予防しよう!ということです。
歯周病の原因は歯垢(プラーク)ですから、それをためない、増やさないことが基本です。
そのためにはまず、正しいブラッシングを毎日実行することです。
歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておくことが何より大切です。
歯垢(プラーク)は食事するたびに歯に付着しますので、毎日、または毎食後、自分で歯磨き、歯間ブラシ、デンタルフロスなどで丁寧に、そして確実に除去することでプラークコントロールする事が可能ですが、すでに歯周病にかかっている方は歯周ポケットが深くなっているため、歯周ポケットに入り込んだ歯垢(プラーク)を自分で除去する事は難しいので歯医者で歯垢(プラーク)を除去してもらわなければなりません。
つっこみ振るわせ法
つっこみふるわせ磨き
当院が歯周病や虫歯の予防におすすめしている磨き方です。
モディファイドペングリップはマスターするのが難しいので、基本的にはパームグリップをおすすめします。
ペングリップで(鉛筆持ち)は、力がいれづらいので、このつっこみふるわせ法には向いておりません。
ブラシの持ち方
Point 基本的に3本指 力を入れすぎない
つっこみ振るわせ法ポイント
しっかりと歯と歯の間に入れる
シャカシャカ音をさせない
最初はブラシが歯と歯の間に入っているか、鏡で確認しながら行いましょう。
電動ブラシについて
普通の歯ブラシで磨ける様になってから行うのが良い
手で磨くときと同様にブラシがしっかり当たっていることが重要!
歯磨き粉について
・基本的に最初は歯磨き粉を使用しないで行う
(歯磨き粉をつけたことによって磨いた気になってしまうのを避けるため)
・齲蝕にも歯周病にも、クロルヘキシジン(殺菌剤)が有効成分である
原因菌の特定が重要です
口の中の細菌が歯肉や歯槽骨に炎症を起こし、その炎症をさらに進行させながら、細菌自体が増殖し、さらに、その細菌が組織を侵す攻撃力が強まり、歯周病が進行します。
この細菌は代表的なもので5種類あると言われています。
当院では歯周病の原因である細菌を特定し、効果的な治療を行うための検査を行っています。
よく噛んで食べる
噛むことの大切さ
物をよく噛むということは非常に大切で、噛めば噛むほど唾液が分泌され、唾液によって細菌を洗い流してくれるため歯周病予防、虫歯予防、口臭予防に効果的となり、さらによく噛むことによって満腹中枢が刺激され食べすぎを防いでくれるので肥満、糖尿病予防にも繋がるのです。
調和のとれた噛み方
物を食べる時には、歯の上に加わった力が、まっすぐ歯の根に加わるような噛み方が好ましいでしょう。しかし、垂直な力だけでは噛めません。そのために歯を横にすりながらすりつぶします。つまり、歯の噛む面は、垂直な力と水平な力がミックスして加わります。
リズムよく噛む
調和のとれた噛み方をするには、リズムをつけることが必要です。
1本の歯でも抜けてしまったり、グラグラ動いてきたら、噛み方のリズムは狂います。
特に歯周病になって、多くの歯が動いている状態では、噛み方はまるっきり以前と違ってきます。歯を支えている組織が破壊され、力がだんだん入らなくなるからです。それを長くしていると、骨はおろか、歯根膜や筋肉までもが衰えてきます。
生活習慣の改善について
歯周病は生活習慣病ですので、日頃の生活習慣によって歯周病になりやすくなったり、治りづらくなることがあり、いくら正しい歯磨きを行ったり治療を行っても生活習慣を見直さない限り、歯周病の完治は困難です。今一度、ご自身ライフスタイルを見直すことが重要です。