歯肉の退縮とは、歯茎が下がり(痩せて)歯の見える範囲が広くなることをいいます。歯磨きの仕方ひとつで、歯肉の状態は良い方にも、悪い方にも変わってきます。歯の手入れをするために何気なくやっている事が思わぬ結果を招くこともあります。
歯肉退縮の原因
- 歯周病により歯を支えている骨が溶けておこります。
- かみ合わせの問題で一部の歯に極端に力がかかりすぎて骨が溶けることによっておこります。
- 歯磨きの仕方に問題がある場合があります。
- 歳を重ねることによっておこります。
注意が必要な歯磨き方法
歯磨きで力が入りすぎている場合には、気がつかないうちに歯肉は退縮して、歯茎が下がっていきます。若いころから強めに磨くことが習慣になっている場合や、急いで歯を磨いて、歯ブラシの動きが速い場合は歯肉の退縮に自分では気がつきにくいようです。また、汚れが残りやすい横磨きをしている場合は注意が必要です。
歯肉の退縮からくる合併症
歯肉が退縮し、歯茎が下がり歯の根っこが見えている場合には、冷たいものがしみる知覚過敏を合併している可能性があります。虫歯でもないのに、冷たいものがしみる場合には注意が必要です。 歯磨きは意外と奥深いものです。ご自身の磨き方に不安がある場合には、一度歯科医院を受診してください。スタッフが丁寧に歯ブラシ指導をしてくれます。